さて、本日も昨日の続き。昨日不足の丸瓦を探しに、敷地内をウロウロ。
OH〜!100mくらい離れた、西の隅に、有るではないか!それも、わんさか。
私には、お宝の山に見えました。

材料があったので、巴を付け、作業を進めます。

 瓦哲 「後2本か〜。・・・。あ、いかん、欠けとる。他の巴を・・・。あ!!これいかん!!」
凄い事に気付いてしまったのです。補充した瓦がこんな感じに。

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右が、今まで付けてきた物、左が今日補充したもの。
判ります?なんと‘巻き’が反対です。‘左三つ巴’と‘右三つ巴’。
  瓦哲  「あぶな〜。これひっかけ問題みたいやな〜。」
  職人M  「え?そんなん有るん!」
  瓦哲  「びっくりした〜。Mちゃん、今までの巴で、おかわりちょうだい。」
  職人M  「無いです。それで最後。」
  瓦哲  「うそ〜。これとこれ2本、メッチャ欠けとるで〜。い、いかん。俺の判断領域を超えとる。

2時間後、施主さんと監督登場。
  施主 「古瓦葺いて、いい感じになってる。」
  監督 「そうですね。ところで、瓦が・・・。」
  瓦哲 「これこれこうで、柄の逆巻きを付けるか、欠けた物を付けるかです。」
  施主 「・・・欠けたん使ったら、いい味が出るから、これ使って。」
ん!この施主、違う!結構プロ仕込みの考え方や。
古瓦に拘る、自分のイメージが、ハッキリしてるんですね。まだお若いのに、立派です!

若い方が、本格和風に帰りつつあるのかな〜。と、にんまり致しました。

にほんブログ村 住まいブログ 大工・職人へ  ポチッとね。一難去ってまた一難とはこの事。しかし、欠けた瓦を‘味がある’と言った施主さんには‘脱帽’致しました。日本の未来は、明るいど〜押し!お〜!