只今の現場は、お馴染の「粟島」です。(年に何回行ってるのやら。)

去年の夏に、納屋を葺き替えしたお宅です。
 瓦哲 「毎度です。」
 施主 「久しぶりやの〜。元気なかったかい?」
 瓦哲 「半年前に会ったやないですか〜。」
 施主 「おう。そうやった。」

・・・今回は、母屋の方が雨漏りがするらしく、部分葺き替えになりました。
原因は、うすうす解っています。施主も同じです。

原因はコイツ!

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塩害です。古い瓦なのですが、原型をとどめておりません。
立地条件も海岸沿い、西風がもろにあたります。
潮をかぶり、その塩分が雨で洗い落とされないまま残ります。数十年も経つうちに、侵食され、あのカチコチの瓦が、紙粘土みたいにサクサクになります。手に取ると正に灰です。サクサク・サラーっと無くなります。・・・おそろしや、自然の力。
「瓦ゆえに、ここまでもたすことが出来た。」と、施主さん。正解です。板金屋根ならもう無いでしょう。
代々受け継いだ土地は仕方ありませんが、新しく購入する方は、利便性だけでなく、自然環境に関する立地条件も、考慮してください・・・。

それでは、瓦の島「粟島」で、またまた発見!オブジェのような一品。

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その隣には、もう少し小さめの・・・

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草の中に、ポツンと、2台立ってます。(まるで‘天空の城ラピュタ’です)
緑の中に、錆びた機械。
瓦職人にとっては、考えさせられます。