カテゴリー: 瓦哲
著者: 瓦哲
今日もかなり暑かったです。

ではでは、昨日の続きです。昨日は鬼瓦が立つまででした。
本日は、棟の復旧。

これがまた大変。付替えた鬼瓦の方が、幅が狭かったのです。おまけに、工事前より4寸外側に出しました。
設置位置変更・高さ調節・追加作品・破風板塗装などすべてが、‘見せるための鬼瓦’この一言に尽きます。

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鬼瓦を設置したお宅は、こんな感じのお宅です。
ちょうど道側に入母屋の妻側が見えます。

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ちょっと斜めから近寄ると・・・。

鬼瓦の彫りが際立って見えてきます。
榀板(しないた)の下にある瓦の棒みたいなものは、航海に必要なコンパスです。
破風板を、白く塗り直したので、はっきりと際立って見えるようになりました。

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表情もOK。
鬼から棟の瓦が見えるのが嫌だったので、熨斗瓦・棟込み輪違いなどの瓦を、斜めに積み、棟幅を狭くしてみました。
かつ、帆立が付いていたので、鬼際を3寸UPしました。もう大変。

しかしその甲斐あって、くっきりと鬼瓦が見えるようになりました。

えがった、えがった〜〜!
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ふ〜。これで一連の‘瀬戸内芸術祭・秋の開催in粟島’関連の、業務が終了いたしました。
やはり、機能重視の鬼瓦では無く、芸術の為の鬼瓦。取り付けるには、何らかの問題があります。しかも、はっきりと見え、心に訴えるように付けなくてはいけません。

間違いなく、一言、言える事は・・・・・・・・楽しかった










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さてさて、また暑さがぶり返してきた香川県西讃地方・粟島からのレポートです。

本日設置の鬼瓦で、一連の鬼瓦作り、焼成、設置の過程が終了いたします。
今日はごたごたしておりましたので、鬼瓦を設置する所までで、船の便を迎えることとなってしまいました。

さあ、今回最終の鬼瓦、どんな物なのでしょう。

イメージは、ギリシャ神話に出てくる‘ヘルマプロディートス’をイメージしております。
さて、彼女?彼?。そうなんです、両性具有の神でだそうです。

施主さんは、粟島人気一座‘ふるさと劇団’きっての女形として活躍されております。
こんなわけで、またも色々なニュアンスでこの鬼瓦です。

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さあ、どうでしょう。

なかなかの美人でしょ。
この鬼瓦、屋根に揚げると、これまた生き生きとしておりました。
明日、棟の復旧なので、お楽しみに。
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この現場、蚊が多いです。15時を回ると視界にロックオンされるのは5匹位。
香取線香をしているのですが、無意味かも。







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ハイハイ今日も、鬼瓦の取り換え工事。

今日のテーマは、那須大八(なすのだいはち)。
・・・ん?誰?
ですよね〜。私も知りませんでした。
実は、あの源氏と平家屋島の合戦で、扇の的を打ち向いた‘那須与一’の弟さんです。

田村友一郎さんに聞いた話では、源義経の呼びかけに最初に応じたのが何を隠そう‘那須大八’だったそうです。
結局のところ、兄の‘与一’が見事打ち抜いたのですが。

と言う訳で、去年‘那須与一’の鬼瓦設置いたしましたが、大八を設置する施主さんは、与一を設置した施主さんの実の弟さん。歴史通りでバッチリです。

それでは、‘那須大八’鬼瓦です。

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お!今回は、人間じゃないの?
はい!今回は、人ではなくデザインで勝負。

センターの大きな輪っかは、昔からある‘源氏輪’とか‘源氏車’と言われる家紋です。そこに彫り込まれているのは弓矢。
手前に付いている棒が大八車の車体です。
源氏・弓矢・大八車で・・・‘那須大八’・・・。・・・。・・・・やった〜。

デザイン的にも綺麗に仕上がってます。

さあ、明日は最終の鬼瓦、乞うご期待。
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今回の物件は、タワーが架からず、2階まで人力でした。
機械の有難味を知るの巻。








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さて昨日は、クジラの頭を設置いたしました。
本日は、尻尾。

そう、棟が一本なので、海側が頭。山側が尻尾です。
昨日の頭がヘビー級の重量だったので、今日は比較的軽かったと思います。(通常の鬼瓦よりは、かなり重いですが)

では、尻尾の鬼瓦を、お楽しみください。

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ん〜。こちらも、クジラの縞模様が綺麗です。
文化財達磨窯製の‘いぶし銀’。

デザインも、製造過程も激レア!

皆さんも、おひとついかが、お問い合わせは‘藤川ルーフ工業’まで。
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この鬼瓦は、かなりハイセンス。
ホエールテール、幸運になると言われております。
鬼瓦で魔除け、ホエールテールで幸運を呼ぶ。OH〜一石二鳥です。








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さて、瀬戸内国際芸術祭(秋季開催)まで、あと8日。
え〜1週間ですか?・・・時間が無い〜〜。

と言う事で、先日‘東風源治窯’で焼いた鬼瓦を、屋根に設置する日がやって来ました。
他の予定があったのですが、鬼瓦設置の過程を取材(RSK山陽放送さん)したいとの連絡がありまして、午後より鬼を取り付ける段取りにしました。(達磨窯本焼きの時はRNC西日本放送さんでした)

それでは、今日屋根に揚げた鬼瓦のご紹介で〜す。

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ん?なんじゃこりゃ。

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ぎょ!クジラ。

・・・そうクジラです。
しかも、かなりの重量です。鬼瓦本体から、飛び出した‘クジラの頭部’は、圧巻。
とりあえず、設置は致しましたが、棟巻きがまだなので、なんか変。
棟巻きが完成しましたら、全体写真を、公開させて頂きます。
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しかし、重かったな〜。このサイズの鬼瓦で、この重量は、キツイ。重量計っとったら良かった〜。








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本日は地上勤務。地下足袋は履きませんでした。

昨日の現場の仕上げは、職人Mに任せて、イベントの搬入に行ってきました。
さて、なぜ瓦施工店がイベントに、「あ〜、工務店さんのイベントに、協力ね。」
いいえ、違います。
藤川ルーフ工業の、かわら雑貨・粘土体験・イベントは、‘かわら工房 小町庵’として行っております。

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今回のイベントは、琴平の‘灸まん美術館’で行われます。
紙・木・竹・瓦と、自然素材の作家の個性と技をお楽しみください。

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‘プラネット’

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‘タワー’

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‘スパイラル’

この3作品が集まるのも、久しぶり。私の作品では、大きい方です。

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お近くにお越しの際は、お立ち寄りください。

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なんか、奇抜なのは無かったかな〜。ん!あ!・・・モアイを忘れとる。・・・しかし、作品の選択権は‘小町(嫁)’が持ってるしな〜。
ん〜微妙やな〜。








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まだまだ、日中はかなり暖かいここ香川県西讃地方。

本日は、またもや粟島に、今回のミッションは瀬戸内国際芸術祭では無く、小さい小さい物件。
実は、この22日に半日かかって瓦揚げまでしていた物件です。

しかし問題は、只今の粟島の雰囲気。瀬戸芸前だけあって、えらいバタバタしています。
最もネックになるのが、島に渡る‘粟島汽船’の予約状況。軽トラを汽船に載せるのに、なかなか良い便が取れません。

・・・と言う事で、今日は始発便‘6:20’でした。
この便に乗るのに、私は5:00に起きなくてはいけません。
こんな早く起きるのは、久しぶり。(出来れば起きたくない)

どうにかこうにか、粟島に渡って、地葺きからスタート。
朝早く起きると、1日中‘生あくび’が出ていけません。

の割には、頑張りました。

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ふう。かなりハード。
明日必ず終わります。・・・その予定。
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う〜。眠い。只今からデスクワークが・・・。
計算を間違わんようにせんと・・・。









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さ〜て、昨日に引き続き‘粟島達磨窯’。今日は、窯開き。

現場に着くと、「藤川く〜ん、1時間前まで煙が細く、出よったで〜。」
ん〜、と、言う事は・・・窯圧が下がっていない。酸素が残っている。ん〜困ったな〜。

・・・・とか言いながら、2時間放置です。

さて、ちょっと見てみますか。覗き穴の土と瓦屑を除けると・・・。

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OH〜。見える見える。
OH〜。え〜色や〜。
よ〜し。搬入口も開けろ〜。

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凄い熱気。窯の焚口を開けた時に、炭がいこらないように、水をかけているので、その水蒸気がムンムン。
OH〜。綺麗ないぶし銀や〜。

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早く出したいけど、大物はまだ熱く持ち出せません。
油断して、革手袋を持ってくるのを忘れたので、軍手しかありません。
軍手が溶けて、何か引っかかる〜。

ある程度温度が下がっているので(前回は皮膚がピリピリしました)、1時間後に作品を出す事にしました。
今回も、TVの取材が入っておりますので、ころ合いを見計らいます。

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ジャ〜ン。出て来ました。これまで見た事のない様な、鬼瓦ばっかりです。
これぞオーダーメイド。
今週後半から、屋根の上に設置予定です。
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・・・窯の修復。土の運搬。薪の段取り。出来上がった鬼瓦の設置。
・・・かなりの貢献度だと思います。

・・・お〜い。私にはインタビューないんかい?








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日中、やっぱり暑い香川県詫間町沖‘粟島’地方。

そう、今日は‘芸術の島、粟島’で、達磨窯の本焼きを行います。
午前中は、スーパーハイペースで現場作業をこなしました。
ルーフィング貼り→縦割→桟木打ち→横割り→瓦運び→瓦揚げ

・・・良く働いた〜。

さて、昼からは、達磨窯での作業です。

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私が到着した時には、このくらいの感じです。
はじめ段階の、チョロチョロッて感じです。

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まずは、腹ごしらえ。近所の方が作ってくれた‘お弁当’をいただきま〜す。
ありがとうございます。落ち着きました。

さて、1時間経って火はこんな感じ。

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まだまだ、ゆっくり窯の温度を上げていきます。

数時間後、そーれ行けー!
薪を投入〜。

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そう、この感じ、両サイドの覗き穴から、火柱が‘角’のように噴出して来るのが、この窯の特徴です。
いい感じです。去年は、暗くなってからでしたので、こんな感じでした。

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暗くなってからも良いですね〜。

・・・って、思いにふける時間も無く、ラストスパ〜ト。この辺りは、写真を撮る余裕が無いほど、どんどん薪を放り込みます。
そして、すべての口を塞ぎ、窯内の酸素を無くし、不完全燃焼状態を保ちます。
いわゆる‘いぶし’です。

・・・さて、明日は窯開け。14時位から窯を開けます。
上手く焼けてるかな〜。
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窯開けも大変。酸素との戦い。消火活動が基本です。










09月21日: 額に汗して。

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まだまだ、日陰が恋しい、香川県地方。

今日は、ひたすら地葺き。
平板瓦(桟瓦)を、ひたすら、ひたすら・・・・。

もう、10数年前から平板瓦は、釘打ち機で釘を打ってます。
コンプレッサーからエアを取って、‘バリバリ’って感じで打ちます。
・・・よって、通称‘バリバリ君’。

このバリバリ君、結構へそを曲げます。‘ブシュ〜’とエアが抜けて戻らなくなります。
最近は、反抗期に入ったのか、朝1番からぐれっぱなし。

しかしこのバリバリ君があるのとないのとでは大違い。

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昨日の昼から、本日最終まで、ここまで葺けました。
頑張ったつもりです。
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明日は、いよいよ‘粟島達磨窯’本焼きです。
けっこう疲労が蓄積されてますので、ホントは休みたい。