今日から、掛け布団を冬用にしたら、ちょっぴり暑かった、ここ香川県西讃地方。
朝夕は、すっかり秋の気配。コオロギ、鈴虫の声に耳を傾けてしまいます。

さて、2013瀬戸内国際芸術祭粟島。芸術家;滝沢達史作のスサノヲ物件、下屋根修繕工事(葺き替えになってます)が、完成いたしました。

null

古瓦を使っての、古民家の趣を残す工事となりました。
さすが、戦後すぐの瓦。向う跳ね・尻跳ね(瓦のネジレの具合)も激しいです。おまけに、寸法誤差も大。決定的な物は、厚みも違います。
倒壊前の事もありますし、ベタを乗せて重量を増すわけにもいかず、ほぼ空葺きに。
さすがに悪戦苦闘。ここは、グラインダー片手に辛抱と根気で何とかクリア〜。

null

null

今はなき、粟島(喜田)製造の達磨窯製、シノギ桟地瓦&万十軒瓦。実はこの瓦、凍害・塩害に強いらしいです。
ここ粟島には、瓦メーカーは無くなりましたが、探すと何とかこの面積を葺く枚数はありました。
製造を止めて40〜50年、一旦は屋根から下りた瓦ですが、芸術の為に復帰を果たしました。
経年変化が、良い感じに出たと思います。

ちなみに白漆喰は、住民である島民がコツコツ直した感が出るように、専用の鏝を使わず、笹鏝1本で、手造り風に仕上げてみました。・・・ん〜時間がかかって、気が狂いそうだった。

ともあれ、仕上がって良かった、良かった〜。
にほんブログ村 住まいブログ 屋根・瓦へ
日中は、かなりの暑さ。しかし陽が落ちると、一斉に蚊が出て来ます。それも大群で。まるまると私の血を吸った蚊を発見したので、すかさずパチン!その時‘プチッ’という音がしました。・・・どんだけ‘血’吸うたんや、貧血で倒れるやんか〜!