さて、粟島達磨窯。先週の試し焼きを経て、いよいよ本番になりました。

朝6時に火を入れ、9時あたりから温度を上げていきます。

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今回は朝からの作業。前回のように夕方ではないので‘火’の色が違います。
この粟島達磨窯。実は、温度計がありません。近代設備一切なし。

おまけに、窯本体、前後左右・壁の厚み・焚口の大きさ、おまけに内部の水平に至るまで、どこをとっても対称・均一と言う所がありません。

‘経験’&それにつちかわれた‘勘’だけが頼りです。

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なかなか良い感じに、なって来たか〜?

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吹かし口からかなりの炎が出て来ました。

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安永さん。噴き上がる炎を、ものともせず、吹かし口を小さくしていきます。

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さらに勢いを増した炎が、火山のように噴出して来ます。
この後は、例のごとく‘コミ’の作業です。
さすがにここからは、時間との戦い。とにかく忙しいです。
またまた、写真なし・・・すみません。

そして、この日の作業が終わったのでした・・・。
この後、島の人と晩さん会。差し入れをもらって夕食です。
続いて、友人宅で‘およばれ飲み会’
・・・・またまた、人の暖かさを知るひと時でした・・・・

一晩明けて、昼前から窯開け。
若干早めです。よって、窯の炭に再度火がいこらないように、水をかけながら炭をかき出していきます。

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水蒸気と熱気が堪えます。
炭を綺麗にかき出し、吹き出し口・積み込み口も開け、窯の温度を下げます。

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さあ、いよいよ、出来た瓦を窯から出します。
とはいっても、数時間たっても窯内部は熱すぎ。
皮膚がピーンと突っ張った感じです。しばらくすると、靴底が溶けてる感じがします。
2分が限界か!

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そしてこれが、今回‘那須与一’をイメージして造られた鬼瓦です。
窯の業火から、帰還致しました。

粟島達磨窯復活作戦。無事成果を上げる事が出来たようです。
何よりも楽しかった〜。

島の皆さん。ありがとうございました。

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ぽちっとね。達磨窯。奥深いですね〜。難しいだけに、楽しい。良いですな〜。