工務店社長　「お〜い。雨がぶんりょるぞ〜。」
　　瓦哲　　　 「何処ですか？」
工務店社長　「○○ちゃん家や。」
　　瓦哲　　　 「うわ！またですか。」

この物件、５年前に増築いたしました。雨漏り箇所は、その部分ではなく、ハウスメーカーで２０年前に建てた既存部分。時折雨漏りがします。そのたびに、コーキングやらなんやらします。

　　瓦哲　　　 「もういかん。社長、怪しい所、はぐりましょう。」
工務店社長　「おまえに任すわ。」

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屋根の条件は非常に悪く、
�‘�本瓦、３寸勾配(４寸は、欲しいです）。
��一文字葺き。地瓦は、ベタ葺き。
��ベランダの壁際＆棟際＆谷際。
�げ蔀郎爐蓮▲侫┘襯肇襦璽侫�ング。・・・大昔の下地材です。
悪い条件が目白押し。

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まず、怪しい部分の瓦を取り除きます。
　瓦哲　「おー。土が湿っとるな〜。・・・ん？何で、ここに土が居るん？」
‘捨て板金’・・・壁際の上り部分に、万一に備えて、入ってきた雨水を瓦の外に逃がす為の板金。水が流れるように、絶対に塞いではならない所です。
しかし・・・何を思ったのか、この職人さん。捨て板金の上に大量のベタを乗せ、地瓦を葺き、また大量のベタ、そして腰巻きの熨斗瓦を積んでおります。

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　瓦哲　「いかん全部や。棟も剥ごう。」
棟の取り付きも湿っていました、ここから入っとんか〜？

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反対側も剥ぐ事に。こちらの方が、ひどいな〜。‘捨て板金’が機能されてません。
土の中に銅板を差し込んだ感じです。
　瓦哲　「この銅板も、痛んどるな〜。え〜い。除けてしまえ！」
・・・除けて正解でした。

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長年、ベタが呼びこんだ水分で、銅板の折り返しの部分に穴が開いていました。
　瓦哲　「おまえか〜〜！・・・けど、お前(穴の事）は、悪くないよな。葺いた瓦職人の責任やもんな。」
っと言っても、その瓦屋さん自体、もう存在しませんが・・・(涙）。

さて困った。もう夕刻。今から板金屋さんを呼んでも、今日の仕事にならんし。どうしても、地瓦だけは伏せたいし。

・・・♪〜タララ、ラッタタ〜ン♪。藤川板金！（ドラえもん調で）。
久々の登場、金物屋に走り、ちょっと厚めの銅板をＧＥＴ。‘板金折機’＆‘つかみ’でシャーシャーっと。後は設置だ〜。

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我ながら上出来。さあ、今からが本業。地瓦を葺いて、養生をして、清掃までしないといけません。
これから先は、写真が無いのは、言うまでも有りません。・・・あ〜忙しかった〜。
月曜日は、棟巻からスタートです。やりにくいぞ〜。

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